燃えない、腐らない、雨や水に濡れても、踏まれても大丈夫。
野外と言う酷しい環境にあっても、其れに耐えるものが在って
こそ、其処にも文化は反映され、潤いや楽しさが生まれます。
作例・「追憶の風」の完成時の写真 作例の絵画部の厚さをライターと比較
野外で観賞できる絵画という性質上、その野外に曝露され
た厳しい環境の中で、長期にわたって風雨に晒され、絵の
表面が削られた場合でも絵画部の厚さ約10ミリ前後は絵
が無くなる事はありません。又、本「石鉱絵画」は天然の石
材と同じ様に、水に濡れることによって美しさが増大します。
長期にわたって風雨に晒され絵の表面がぼやけて見える
様になった場合でも、水に濡れることによって一瞬に美しさ
が再現します。又、野外に設置する場合には、水が流れて
いる事によってスプレー等による悪戯も軽減されます。
1990年9月完成時の写真 2004年2月現在の写真
「石鉱絵画」はフラスコ画とは違います。フラスコ画の材質が漆喰なのに
対して「石鉱絵画」の材質はコンクリートです。材質の硬度に於いて格段
の差があります。上記写真のように、作例「追憶の風」は1990年9月
に完成してすぐに、屋外に曝露し1日10時間、表面に水を流し続けてき
ました。又、その間に塩酸の原液で2回、表面を洗っています。そして汚
れ等を落とす為に1年に2回から3回ほど、圧力150キロの高圧洗浄器
で表面を洗ってきています。過酷な耐久試験を行ってきた現在の写真と見
比べてみても、確かに表面は劣化していますが、十分に観賞できる状態で
す。強度、質感、趣き、等今までに無かったものです。
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